はと麦茶と麦茶の違いは?妊娠中に飲んでも大丈夫?
夏に飲むお茶といえば、何を思い浮かべますか?私は麦茶なのですが、同じく麦茶を連想する方、多いのではないでしょうか!
麦茶は成分から見ても夏にピッタリなんですよ。
また、麦茶の仲間っぽいお茶ではと麦茶というのがありますが、2つの違いはいったい何なのでしょうか?また、はと麦茶は妊娠中に飲んでもいいのでしょうか?
今回はこの2種類のお茶についてお話ししたいと思います。
はと麦茶と麦茶はここが違う
名前からしてよく似ている「はと麦茶」と「麦茶」ですが、実はこの2つは似て非なるもの。その最大の違いは、ずばり原材料です。
麦茶
麦茶は大麦の穎果を炒ったもので、六条麦茶と二条麦茶があります。
○条とは、大麦の穂の列の数を表しています。
一番スタンダードでよく出回っているのが六条麦茶でしょうか、聞き覚えのある方も多いかと思います。
そして麦茶と言えば夏のイメージをお持ちではないですか?
体を冷やす作用があるそうなので、熱中症や夏バテを防いでくれるイメージがありますよね。
各種ミネラルも豊富で、汗とともにミネラルが出ていきがちな夏にぴったりだからでしょうか!
とにかく夏にピッタリのお茶なんですよね。あの香りにも癒されます。
適度な利尿作用のおかげで、むくみの解消にも一役買ってくれますし、抗酸化作用もあって生活習慣病を予防してくれたり、老化防止にもいいんですよ。
また、ノンカフェインなので、カフェインの気になる妊娠中の女性も安心して飲めるお茶となっています。
物によりますけど、こだわらなければ割とお手頃な値段で手に入るのも魅力の一つではないでしょうか。体にも家計にも優しいお茶ですね!
はと麦茶
さて、一方のはと麦茶の原材料は、そのものずばり、はと麦です。大麦ではないんですね。
はと麦を焙煎して作ったのがはと麦茶になります。香ばしい香りは麦茶と通じるものがありますね。
そしてこちらも、麦茶に負けず、栄養価の高いお茶になっています。
タンパク質が豊富で、他にもビタミンB₁、B₂、ビタミンEに鉄分、カルシウム、ゲルマニウム等々、穀物を原料とするお茶の中ではトップクラスの栄養価だそうですよ。
中でもはと麦茶の忘れてならない成分と言えば、ずばり「ヨクイニン」ではないでしょうか。ヨクイニンとは、はと麦の皮を取り除いた種から作られるものだそうで、漢方薬としても使われます。
肌荒れ、ニキビの改善や、イボ、アトピー性皮膚炎にも効果があるのでは?ということで、お肌を美しくする美容目的で使われることが多いです。
健康目的だけでなく美容目的の方にも適したはと麦茶ですが、原料のはと麦は小麦ととてもよく似ているそうで、小麦にアレルギー反応を起こす方は注意した方がよさそうです。
はと麦茶は妊娠中に飲んでも大丈夫?
ところで、妊婦ははと麦茶を飲まない方がよい、と聞いたことがありませんか?
ノンカフェイン、ノンカロリーなのに、飲まない方がよいと言われるのはなぜなのでしょうか?
先ほど書いたように、はと麦=ヨクイニンには優れた効果があります。
が、子宮を収縮させる作用もあるようなのです。
妊娠しているときに子宮が収縮すると、流産や早産の恐れがありますよね。
なので、はと麦茶は妊娠中は避けた方がよいとされているそうなんです。
また、授乳中も母乳を通して赤ちゃんに影響を与えるかもしれないということで、授乳が終わるまではあまりたくさん飲まない方がいいかもしれませんね。
いずれにしても、安全性が確認されていないとのことです。
ただ、ちょっと飲んでしまったからといって、すぐに赤ちゃんに影響があるわけではないので、安心してくださいね。
でも絶対飲まなくてはいけないものでもないので、安全かどうかわからない以上、妊娠中・授乳中は違うお茶にしておいた方が無難と思われます。
最後に
麦茶は大麦から、はと麦茶ははと麦から作られるお茶で、両者の最大の違いは原材料でした。
また、はと麦には子宮収縮作用があるので、妊娠中に飲んだ場合の安全性が分かっておらず、飲まない方がいいだろうということでした。