マコモダケにはどんな効果や効能がある?あく抜きはどうやってする?

最初「マコモダケ」と聞いた時、ああ、あれでしょ?食べたら元気が出るキノコでしょ?なんて訳の分からないことを思っていました。けっこう自信満々だった自分が恥ずかしいです…。そう!マコモダケはキノコではないんです!でも、ご存知ない方多いのでは?というわけで今回は、マコモダケの正体と気になる効果効能に迫ってみたいと思います!

スポンサードリンク

マコモダケとは?

マコモダケ、おそらく実際みたことのある方は少数派なのではないかと思いますが、いかがでしょうか?キノコじゃないんですよ?

イネ科マコモ属に属する「マコモ」という植物がありまして、なんと背丈は2mにもなるんです。中国やタイ、ベトナムなど、東南アジアで食用や薬用としても重用されていますが、日本でもその歴史は思いの外ほか古く、「古事記」や「万葉集」といった文献にもその名が登場するのだとか。

そんなマコモの根元の茎が肥大化した所を「マコモダケ」と呼ぶのです。茎が肥大化するのは、黒穂菌(くろぼきん)のせい。黒穂菌が寄生したマコモの根元は太く膨らんでくるのです!菌というと少し心配になりますが、もちろん食べて大丈夫ですので!黒穂菌の真っ黒な胞子は、お歯黒や眉墨などに使われていた歴史もあるそうですよ。

マコモダケの味は?

そして気になるマコモダケのお味はというと、ほとんどクセがなく、ほんのり甘くて、とうもろこしを感じさせるほのかな匂いがあるのです。柔らかいタケノコのような食感もあり、割と使いやすい食材ではないでしょうか?実際、中華料理にはよく使われているようです。ご存知でしたか?

ご家庭でも使いやすそうなマコモダケですが、まだスーパーで見かけることはまず無いかと思われます。収穫量がそんなにないんですね。ただ、マコモダケの栽培に取り組んでいる地域も国内にいくつかありますので、道の駅などで見かけることができるかもしれません!スーパーの店頭に並ぶ日も近いかも…!

ただ残念なことに、マコモダケの旬は短いんですね…。美味しく食べることができるのは、9月下旬~10月中旬ごろまでの約1ヶ月ほど。収穫時期が遅れると黒穂菌が成熟してしまい、体に害はありませんが、見た目も食感も悪くなるのでご注意を。でもこの爽やかな美味しさのある、短い秋の味覚をぜひ味わっていただきたいものです。

スポンサードリンク

マコモダケの効果や効能

これといった手間も無く、味にクセも無く、使いやすいマコモダケなのですが、これといって突出した栄養素も無いようです…残念ながら。強いて言えば、食物繊維とカリウム。カリウムは体からナトリウムを輩出してくれる作用があるので、高血圧対策にいいかもしれませんね。食物繊維は言わずもがな。美肌の大敵・便秘を緩和してくれます。
また、タケノコのような食べごたえがある割に、カロリーが低いのも魅力!ダイエット中なら、マコモダケでかさ増し料理などいかがでしょうか?

マコモダケのあく抜きの仕方は?保存方法や調理法は?

あく抜きの仕方は!?なんて書きましたが、実は必要ありません。手間がかからなくて嬉しいですよね~!下処理の方法は、外側の硬い緑色の皮を剥くだけ!簡単です。ちょっとくらい緑の部分が残っていても、柔らかいのなら大丈夫ですよ。

ちなみに、選ぶときのポイントは、「切り口」と「太さ」です。切り口が白くみずみずしいものが、収穫後間もない新鮮な証拠!また、茎の直径は3cmほどの物がいいですよ!太くなりすぎていると、中で黒穂菌が成熟してしまって黒い斑点ができ、見た目も食感も悪くなっています。

また、マコモダケは冷蔵保存必須!ビニール袋などに入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫に入れてくださいね。野菜って根っこの方を下にして、土に生えていたときと同じ状態で保存するのが常かと思いますが、マコモダケの場合はなんと逆!根っこ側を上向きにして保存すると、より長持ちするそうです。

そしてマコモダケを調理する時に気をつけるべきは、加熱しすぎないこと。火を通しすぎると、せっかくの歯ごたえがなくなってしまいます。それさえ注意すれば、ほとんどクセのない食材ですので、何にでも使えますよ~!
さっと素焼きして塩でいただくのもよし、炒め物でも味噌汁でも天ぷらでも!用途は無限大の優秀な食材です!

最後に

マコモダケはイネ科の植物の茎が菌によって膨らんだもの。栄養価が高いわけではありませんが、あく抜きなどの手間もかからず、食感はいいけどクセは少ないという、とても使い勝手のいい食材。低カロリーでも食べごたえはあるので、ダイエットにももってこいですよ!

スポンサードリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ