えん麦にはどんな効果効能がある?オーツ麦との違いは?


最近よく耳にする「えん麦」や「オーツ麦」。実はグラノーラやオートミールの原料なのです。この二つの効果効能に違いはあるのでしょうか?気になる栄養価は?えん麦とは、オーツ麦とはいったい何なのか、気になるアレコレを調べてみました!

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えん麦とは?どんな効果や効能がある?

えん麦は、世界中でよく食べられている穀物の一つです。最近は日本でも、グラノーラやミューズリー、オートミールなどの原料として普及してきているのではないでしょうか?

ただ、日本での歴史はそう古いものではなく、ヨーロッパから持ち込まれたのは明治時代になってからと言われています。1900年ごろから北海道を中心に栽培が始まりましたが、実は最初は馬に食べさせることが目的だったのです!そのせいか、「えん麦」というと馬のエサをイメージしてしまう方も多く、「オーツ麦」という呼び方の方が日本では定着していきそうですね。

元々日本は米が育つのに十分な環境を持つ国なので、わざわざえん麦を作る必要がなく、これまであまり普及してこなかったようです。しかし、世界的にみるとえん麦は立派な主食!世界五大作物の一つにも数えられるほどの生産量を誇ります。近年では日本でも、その栄養価の高さに注目が集まり、健康食品としてよく見られるようになりました。

そう、えん麦は、とっても栄養豊富な食品なんです!カルシウムや鉄分などのミネラルや、ビタミン類も多く含みますが、なんといっても注目すべきは食物繊維の豊富さ。聞いたことがある方も多いかもしれませんが、β‐グルカンと呼ばれる水溶性の食物繊維が多いんです。

水溶性食物繊維・β‐グルカンは、体内で水分を吸収するとゲル状になり、他の食べ物を包み込みながらゆっくりと消化器官内を移動します。そのおかげで腹持ちがよく、満腹感が持続するので、ダイエットにも効果的!他にも、糖の吸収がおだやかになるので、食後の血糖値の上昇をゆるやかにしてくれます。最近はやりの、いわゆる低GI食品というやつです!コレステロールを下げる効果もあるんですよ!

ちなみにこのβ‐グルカン、大麦にもたくさん含まれています。しかし大麦の場合は、胚乳という部分に多く、胚乳には糖質も多く含まれているので、大麦でβ‐グルカンを摂取しようと思うと、必然的に糖質も多く摂ることになってしまうそうです。
一方のえん麦はというと、外皮(ふすま、ブランとも呼ばれる)にβ‐グルカンが多いため、余計な糖質を取らずに済むのです!ダイエッターの強い味方ではないですか!外皮だけを使用した製品もあるので、糖質の摂取を控えている方は、そういった製品を利用するといいですよ!

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えん麦とオーツ麦の違いは?

もうおわかりでしょうが、「えん麦」=「オーツ麦」です。同じものです。呼び方が異なるだけです。他にも、「からす麦」なんて呼ばれたりもするそうですよ。ただ先ほど書いたとおり、えん麦というと馬の飼料を連想してしまうので、オーツ麦の方がはやりそうだな~という感じです!オートミールからも連想しやすいですしね!ちなみに、オートミールってたくさん種類があるんですよ!せっかくなのでご紹介しておきます。

≪オートミールの種類≫
(非加熱)
①オートグローツ………もみ殻を取り除いただけのもの。ビタミン、ミネラルが多い。
②スチールカット………①を砕いたもの。
③スコティッシュ………②をさらに細かく砕いたもの。
(蒸したもの)
④ロールド………………①を蒸した後、ローラーで平らに潰したもの。
⑤クイックオーツ………④を砕いたもの。
(加熱乾燥)
⑥インスタントオーツ…④に水を加えて加熱したもの。

どうですか?一口にオートミールと言っても、こんなにたくさん種類があるんですって!上の方がよりそのままの姿に近いので、栄養素も豊富に含みます。下に行くほど、調理しやすく、調理時間が短くなります。どれを選ぶかは個人の自由ですが、日本で一般的なのは、④のロールドと、⑤のクイックオーツと呼ばれるものだそうです。

最後に

えん麦は別名オーツ麦と呼ばれ、二つは同じものです。日本ではえん麦というと馬の飼料を連想させるので、オーツ麦のほうが好まれそうです。最大の魅力はβ‐グルカンという水溶性食物繊維。糖の吸収をおだやかにしたり、コレステロールを下げたり、私たちの健康の強い味方になってくれます。

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