にんにくを生で食べるのは危険?1日の摂取量はどのくらい?
あの臭いんだか食欲をそそるんだか、なんとも言えない独特の匂いを放つにんにく!
健康食品として昔から親しまれているイメージですよね。
しかし、ニンニクを生で食べるのは危険だという情報もあるのですが、それは本当なのでしょうか?
どうして危険なのか、また生で食べるのは絶対にダメなのか、調べてみましたよ!
でもまずは、にんにくにはどんな素敵な効果があるのかから見ていきましょう!
まず知っておきたい、にんにくパワー!
最も有名なにんにくの効能といえば、いわゆる元気がでる!ってことでしょうか。
その効果をもたらす成分の一つが、にんにくに含まれる「アリシン」です。
アリシンはビタミンB₁と結びつくと「アリチアミン(活性持続性ビタミンB₁)」になるのですが、コレがまたすごいんです!
ビタミンB₁といえば水溶性で、体内に留めておくことができない栄養素ですが、アリチアミンになることによって、ビタミンB₁単体の時よりも吸収率が高まり、血中に留まる時間も長くなるんです。
そしてビタミンB₁は疲労回復、スタミナ増強に関わるので、にんにくのアリシンによってその効果をアップさせることで、結果、にんにくを食べると元気が出る、精がつく、と言われるんですね!
また、ビタミンB₁は糖エネルギーの代謝にも関わっているので、アリシンの助けでその働きも高まり、代謝が上がることによって冷え性改善、ダイエットのサポートにもよいと考えられているようです。
そして、にんにくに含まれる「アリシン」や「スコルジニン」には抗酸化作用があるとされ、同じくにんにくに含まれるビタミンやポリフェノールの働きと相まって、アンチエイジングにも効果的だと言われています。
他にも、イライラ予防や風邪対策、発がん予防など、にんにくには秘めたるパワーがたくさん詰まっているんですね!
そんな魅力的なにんにくなのですが、生で食べると危険だ、という情報があるのです。それは本当なのでしょうか?
にんにくを生でたくさん食べるとこんな症状を起こす可能性が…
先ほど、ビタミンB₁と一緒に摂取することでその効果を高めるとご紹介したアリシンですが、摂りすぎるといろいろと困った症状を引き起こすことがあるようです。
例えば、胃が痛い、喉が痛い、下痢になってしまったなど。
アリシンは強力な殺菌作用もあるので、悪玉菌を退治してくれるのですが、同時によい菌も殺菌してしまうほどその効果は絶大なのです。
なので、過剰摂取すると胃腸障害になってしまったりするのですね。
特に胃が弱い人、腸が弱い人は、生での摂取は慎重になった方がよさそうです。
また、生で長期にわたって摂取し続けると、腸内でビタミンを作り出す菌までも減らしてしまい、口角炎や口唇炎、皮膚炎などの悪影響が出てくる恐れがあるので注意してください。
もし生でにんにくを食べたことによる体調不良が起こってしまった場合は、十分に睡眠をとり、良質のたんぱく質を摂取し、コーヒーなどを控えて胃を荒らさないようにしてくださいね。
鉄剤を摂るのも効果的のようです。
生のにんにくはどのくらいなら食べても平気なのか?
生で食べる場合は、1日1片にとどめるのがいいようです。
あまり食べすぎると、先ほど書いたような症状が出てしまうかもしれないですからね。
また、加熱したものでも1日に2~3片程度にしておいてください。にんにくはそこまで大量に食べるものでもないと思いますが、少ない量でも十分な効果が得られるほど、にんにくのパワーは強力です!
ただ、適量は人それぞれですから、どれくらい食べてもいいかはもちろん個人差があります。
はじめは少しの量から始めて、ご自分の適量を見つけられるといいですね!
最後に
にんにくは様々な効果が期待できる健康食品で、特にビタミンB₁との同時摂取でB₁の効果を高めるのがお勧めです。
生で食べすぎると、体によい菌の増殖まで抑えてしまい、胃痛や下痢などの健康障害を引き起こしますので、1日1片にとどめるのが安心ですよ。
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