丸麦ともち麦の違いって?それぞれの効能、効果を詳しく
皆さんは雑穀米、お好きでしょうか?私は大好きでよく食べます。
白米オンリーだと物足りないくらい!めったに白米を食べられなかった昔の人には、申しわけないですが…。
でも、白米だけを主食にする食生活が定着しだした江戸時代、脚気が流行って問題になったそうですよ。
ビタミン足りなくなっちゃったんですね。ほら、雑穀ってすごいんです!
今日はそんな雑穀の中でも、ひそかに(?)ブームだという丸麦ともち麦、そしてその違いに迫ってみました。
丸麦ともち麦は栄養も違う?
そもそも、丸麦ともち麦の違いって何なんでしょうか?「丸麦」という麦と、「もち麦」という麦があるのでしょうか?いえいえ、そういう訳ではないんですよ~!
・大麦について
まずお話ししたいのが、大麦という穀物のこと。
大麦は「六条大麦」と「二条大麦」の2種類に大別することができ、私たちが雑穀として食べたり、麦茶として飲んだりしているのは、主に六条大麦の方です。
二条大麦はビールに使われます。
そんな大麦ですが、加工の度合いなんかで呼び名が変わってきます。精白しただけのものを「丸麦」、それを食べやすいように、蒸したり平たくしたりしたのが「押し麦」や「米粒麦」と呼ばれます。
他にも、「はだか麦」、「もち麦」なんかがあります。
つまりは、丸麦ももち麦も、同じ大麦に大別されるということです!
・丸麦ともち麦の違い
もち麦は、丸麦よりも粘性の強い、もち性の大麦になります。お米でいうところの、もち米的存在ですね。
なので、炊いたときの食感はモチモチとしています。一方の丸麦は、プチプチ、プリプリといった感じになります。
ですが、先ほども書いた通り、どちらも大麦の一種です。
なので、ぶっちゃけそんな大きな差はないのですが…一番の違いは、水溶性食物繊維の量でしょうか。どちらかといえば、「もち麦」の方がたくさん含んでいます。
丸麦はだいたい、大麦の外皮を剥き、周りを削った状態ですが、もち麦は炊いたとき、水分の吸収が米と同じになるよう調整するために、外皮を一部残しているので、食物繊維がより多く残ります。
これも、もち麦の方が食物繊維を多く含む理由のひとつのようです。
ちなみにお値段は、もち麦の方がお高い傾向にあります。
丸麦ともち麦、そらぞれどんな効果や効能があるの?
なんと言っても、大麦の魅力は豊富な食物繊維です!丸麦も、もち麦もたくさん含んでいますが、もち麦の方がより多いです。
ミネラルやビタミンも含みますが、特別多いわけではないので、主な効果はどちらも食物繊維によるものになります。
100gあたり13gと、ゴボウの約2.3倍もあるんです!そして注目すべきは、「水溶性の食物繊維」が多いということ。
丸麦やもち麦などの大麦に含まれる水溶性食物繊維は「β-グルカン」と呼ばれるもので、水に溶けると水分を吸収してゼリー状になります。
そして、胃の中の食物を包み込んで、消化器官をゆっくりと移動します。
なので、糖の吸収をおだやかにしてくれるんです!白小麦パンを食べるのと比べると、食後の糖の吸収を53%抑制してくれる、というデータもあるんですよ~。
なので、丸麦も、もち麦も、「低GI食品」ということになります。
低GI、聞いたことあるのではないでしょうか?一応お話しさせてもらうと、GI値とは、食後の血糖値の上昇度合を表すもので、数字が大きければ大きいほど、食べたときに血糖値が急激に上昇することになります。
高血糖の状態が続くと、糖尿病などのこわ~い病気の原因にもなるので、注意したいところです!ちなみに、低GI食品とは、GI値が55以下のものを指します。
どうやら、身体に優しそうな丸麦&もち麦。オススメは朝に食べることです。朝食に丸麦やもち麦を摂ると、朝食時はもちろん、昼食時の糖の吸収も緩やかにしてくれるんです!
これを「セカンドミール効果」と言うんですって!次のゴハンにまで効果が及ぶんですね。
丸麦、もち麦などは、お米と一緒に炊いて、麦ごはんにして食べるのがいいですよ。
基本は麦30%、米70%の3割炊きだそうです。水分の吸収が悪いので、必ず浸水させてから炊いてくださいね!
麦ごはんはしっかり噛んで食べる必要があるので、満腹感も得られてダイエットにも繋がるかもしれませんよ!?
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まとめ
丸麦、もち麦はの一番の違いは、食物繊維の多さでした。でも、どちらも他の穀物に比べると食物繊維の多い食品です。
注目はβ-グルカンという水溶性食物繊維!糖の吸収をおだやかにして、健康的な食生活に一役買ってくれます。朝食に麦ごはんはどうですか?
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